オオヨシキリ

雨雲が過ぎ去った明るい青空と爽やかにそよぐ薫風に誘われて半袖で散歩していると、松井相合辺りの新名神高架北側の農地の一画にあるヨシ()の密生地から今日もギョギョシ ギョギョシギョギョシ、ギギギギギのように聞こえる、あまり上品ではない大きな鳴き声が聞こえてきました。最近、ここを通ると聞こえてはいましたが、声の主の姿はお目にかかれずにいました。今日は警戒されないよう遠くから望遠レンズを目一杯伸ばして探すと、そのヨシの穂先にはやはりオオヨシキリがいました。

オオヨシキリ(大葦切)はスズメ目ヨシキリ科、全長18cmほどのスズメより少し大きい夏鳥で、大陸から日本全国に渡ってきて葦原に棲み、昆虫などを採食して繁殖します。

その姿、少し前に何度も投稿したウグイスとよく似ています。それもそのはず、日本鳥学会が正式に発表している「日本鳥類目録」においても2012年出版の改訂第7版より以前はウグイス科に分類されていたようです。第7版ではDNAを用いた分子系統学的研究などの知見を取り入れて分類を大きく見直した結果、旧ウグイス科はヨシキリ科など7つの科に分けられたようです。

ウグイスと姿は似ていても、鳴き声は似ても似付かぬオオヨシキリの騒々しさ、これからしばらくは続きそうです。

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