昨日、いつもの大住上古溜池(大住中学グラウンド西側)にハシビロガモの数羽の群れが来ていました。
ハシビロガモは大陸から渡って来る冬鳥で、「嘴広鴨」の名のとおり、幅が広いヘラのようなくちばしを持つ大型のカモです。くちばしの側面には歯のようなくし状のものがあり、このくちばしを水面に付け、水を吸い込み、水とともに入ってくる植物プランクトンなどを濾し取り、水を排出します。水面を泳ぐ脚の動きで水を撹拌するため、植物プランクトンが水面近くへ動き、それを狙った次の個体が後方へ並びます。そのため何十羽も集まると、大きな渦になります。
昨日は5羽ほどでしたが、それでもグルグルと回っていました。
ハシビロガモは富栄養化した、即ち、植物プランクトン(浮遊性の藻類)が異常増殖し、水面が緑青色になり抹茶をまいたようなアオコ(青粉)が発生したような湖沼や川の淀みに採餌に来ることが多いとも言われています。そういえばこのところ、この溜池の水面がかなり緑色に覆われていたようにおもいます。そういう意味では、ハシビロガモは水質を示す天然のバロメーターなのカモしれません。
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